お坊さんがお寺で座禅を組んでいて、その周りを住職が棒をもってゆっくり歩いています。
そして、少しでも姿勢がずれているお坊さんの肩をバシッとたたきます。
「喝(カァーーーッ)」
「修行が足りぬ」
という感じです。
実際にやったことがないとしても、どこかで見聞きする光景ではないでしょうか?
これは、大声で唱える禅語というものです。
迷いごと、雑念を取り払い、悟りを得るための修行の一環として「喝」が使われています。
過去の嫌な思い出
この「喝」は、なにもお坊さんや僧侶だけができるというわけではありません。
自分自身に喝を入れることで、心を解き放ち、今を生きるということの大事さを認識できます。
ポイントは、大声で「喝」と唱えることです。
言葉、漢字には力があり、日本人は当然ですがその意味、エネルギーを感じることができます。
たとえば西洋人に般若心経を聞かせても、意味がわかないとか、興味深くても、心には響かないそうです。
喝を唱えることで、言葉では表せない真理を伝えることができるといわれています。
これを利用して、ふだんから自分自身に喝を入れることで、心を前向きにすることができます。
たとえば車の中などで、臆病な自分に対して「喝(カァーーーッ)」と大声で唱えるのです。
つらいことを思い出したりすると、心が沈んでしまってクヨクヨしてしまったり。
過去の嫌な思い出がよぎってしまい、目の前のことに集中できなくなったり。
今この瞬間が大事とはいっても、そう簡単に過去を忘れられえるわけないと思いますよね。
人はだれでも過去にとらわれてしまいがちですが、実は過去は幻想であり、今を生きることが大事であると、仏教は教えてくれます。
過去の嫌なことを思い出した時には、「喝(カァーーーッ)」と自分自身に一喝すると、心が軽くなります。
過去に起こったことは、今この瞬間には存在しません。
全ては今の連続で、今に感謝して生きることがさらに幸せを引き寄せるのです。
ですので、雑念を消し、いつも幸せの波動を維持するためにも、臆病な心が現れたら一喝しましょう。
邪気を退散させるのです。
頭を空っぽにすれば悩みが消える
般若心経といえば、怖い鬼のようなお面が浮かぶのではないでしょうか?
また、お経なんて自分にはなんか住む世界が違うというか、そういう方向には興味はないと思う人は多いかもしれません。
ですが、般若心経に書かれているわずか262文字ほどの中に、人生を豊かに生きるヒントがたくさん詰まっています。
どういうことかといいますと、すべての悩み事が、とても小さくちっぽけに見えてくるのです。
一つ一つの漢字はとても力強く、それぞれに意味があり、よりよく生きるためのヒントがちりばめられてあります。
とくに、般若心経の最後を締めくくる言葉の力は、いま抱えている悩み、苦悩からあなたを救い、今を生きることにフォーカスできるような言葉で締めくくられています。
真言羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶
ギャテイ ギャテイ ハラギャテイ ハラソウギャテイ ボジソワカ
般若心経
言葉に力が込められているのを感じるでしょうか。
これをくり返せといいます。
自分で自分の悩みを作り出し、身動きが取れないなんて、おかしな話です。
頭を空っぽにすれば、すべての悩み事はなくなります。
今を生きることに気持ちが一致した時点で、集中力が増し、今やるべきことが明確になります。
真の自由とは、その先にあるのです。











